水泳授業を始める前に確認したいこと
学校の水泳授業は、プールの安全管理・水質管理・用具の準備が整って初めて安全に実施できます。毎年シーズン前になると「あの備品が足りない」「測定器の電池が切れていた」といったトラブルが起きがちです。このページでは、水泳授業の準備・安全管理に必要な確認事項をチェックリスト形式でまとめました。
授業担当者だけでなく体育主任・施設管理担当者も共有して、シーズン前の準備を抜け漏れなく進めてください。
シーズン前チェック(プール開き1ヶ月前まで)
施設・設備の点検
プール本体・排水口・フェンス・足洗い場・シャワーの状態を点検してください。排水口のカバーは破損・外れがないか必ず確認してください。排水口への吸い込みは重大事故につながるため、最優先の確認事項です。プールサイドのひび割れ・タイルの剥がれ・すのこの破損も合わせて確認してください。
水質管理用品の確認
残留塩素測定器・DPD試薬・pH測定器・水温計の動作確認と在庫補充を行ってください。試薬(DPD錠剤・粉末・BTB液)は消耗品のため、シーズン前に十分な在庫を確保しておくことをおすすめします。文部科学省の基準では遊離残留塩素濃度0.4mg/L以上1.0mg/L以下・水温30℃以下が規定値です。
安全用品の確認
監視台・救命用品(リングブイ・レスキューボード・ライフセイバー)の状態を確認してください。救命ロープは絡まりや劣化がないか点検し、監視台のぐらつき・ボルトの緩みも確認します。AEDの設置場所と動作確認も合わせて行ってください。
プールサイドの整備
すのこ・プールマット・抗菌カラースノコの状態を確認してください。割れや欠けがあるすのこは転倒事故の原因になるため、破損品は早めに交換してください。プールサイドの滑り止め効果が低下している場合はマットの交換・追加を検討してください。
授業開始前チェック(毎回)
水質確認
授業開始前に必ず残留塩素濃度・pH・水温を測定して記録してください。残留塩素が基準値を下回っている場合は塩素を補充してから授業を開始してください。測定値は水泳授業管理日誌に記録することが義務付けられています。
天候・気温・WBGT確認
気温・水温・WBGT(暑さ指数)を確認してください。日本スポーツ協会の指針ではWBGT28℃以上で「警戒」、31℃以上で「運動は原則中止」とされています。雷の可能性がある天候では屋外プールの使用を中止してください。雷探くんなどの携帯型雷探知器があると判断がスムーズです。
用具・補助具の準備
ビート板・ヘルパー・コースロープの配置と数を確認してください。ビート板は破損・へたりがないか、ヘルパーのベルトは正常に固定できるか、コースロープのフロートが外れていないかを点検してください。救命用品はプールサイドの定位置に配置されているか確認してください。
監視体制の確認
授業中は必ず複数の監視者を配置してください。担当教員1名だけでの監視は緊急時の対応が遅れるリスクがあります。監視台の位置からプール全体が見渡せるか確認し、死角がある場合は監視員の立ち位置を調整してください。
緊急時の対応フロー
溺水が疑われる場合は以下の手順で対応してください。
- 大声で周囲に知らせ、救助者以外は全員プールから上がらせる
- リングブイ・レスキューボードを使って溺れている児童に近づく
- プールサイドに引き上げ、意識・呼吸を確認する
- 呼吸がない場合はAEDと心肺蘇生法を開始する
- 119番・保護者・管理職へ連絡する
緊急時の連絡先・AEDの場所・心肺蘇生法の手順はプールサイドに掲示しておくことをおすすめします。
シーズン終了後チェック(プール閉鎖時)
シーズン終了後は以下の作業を行ってください。プールカバーシートをかけて落ち葉・ゴミの侵入を防ぐ、コースロープを巻取器で収納する、ビート板・ヘルパーを真水で洗浄してから乾燥保管する、救命用品の状態を点検して所定の場所に戻す、測定器・試薬の残量を確認して翌年分を発注する。翌年のシーズン前準備を楽にするために、今年気づいた不足品・劣化品をメモして発注リストを作っておくことをおすすめします。
まとめ・水泳授業用品はみんなの体育で
水泳授業の安全管理は「毎回の確認」の積み重ねです。シーズン前・毎回の授業前・シーズン後の3つのタイミングで確認事項を習慣化することで、事故リスクを大幅に下げることができます。
みんなの体育では、水泳授業に必要な用品を幅広く取り揃えています。
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